26日土曜日に行われた、全国高校サッカー選手権秋田県大会決勝は、5年ぶりの顔合わせとなった西目と秋田商業の一戦となりました。
堅い守備とエースの躍動で、西目が12年ぶりの栄冠に輝きました。
6月の全県高校総体を制した、第1シードの西目。
ここまで無失点の高い守備力が自慢です。
秋田商業は、準決勝で去年のチャンピオン明桜を破り、上り調子でこの決勝を迎えました。
前半は風上に立った西目、秋田商業のゴールに迫り続けます。
そして前半10分、早くも試合が動きます。
実況:藤田裕太郎アナウンサー
「4番籾山の対応。さぁ1対1仕掛けるか、嵯峨仕掛けた、嵯峨のシュートだー決まったー!前半10分、先制したのは西目」
準々決勝で足を痛め、1週間前、準決勝の出場はなかった10番のFW嵯峨。
ピッチに戻ってきたエースのゴールで西目が先手を取りました。
追いかける展開となった秋田商業は、前半25分にチャンスが訪れます。
コーナーキックのこぼれ球に4番籾山。
同点とはなりませんでしたが、反撃ムードを高めます。
しかし、次のゴールを奪ったのは、リードしている西目でした。
前半終了間際の39分。
藤田アナ
「18番の三浦、折り返しチャンス!スルーしてシュートだ―!嵯峨聖央!嵯峨聖央、きょう2点目」
鮮やかなサイドアタックから最後仕留めたのは、またしても10番の嵯峨でした。
2対0と、西目リードで試合を折り返します。
追いかける秋田商業は、後半、前線の選手を入れ替え、積極的に攻撃を仕掛けます。
しかし、パスをつないでチャンスを作ろうとしますが、局面局面で、黄色い壁が立ちはだかりました。
80分間、試合の主導権を譲らなかった西目が、大会を通じて無失点で優勝。
強みを存分に見せつけ、12年ぶり14回目の冬の全国大会出場を決めました。
嵯峨聖央 選手
「準決勝、試合に出られなくて、チームが決勝までつないでくれたので、あとは自分が決めるだけだと思い、決められて良かったです」
堀田昊生 主将
「チームとしてはやっぱり(全国大会の)目標がベスト16ってとこなので、あと2か月調子を整えて、切り替えて全国に向けて頑張りたいです」
全国大会の組み合わせ抽選会は、来月18日に東京・日本テレビで行われ、大会は12月28日に開幕します。