冬への備えに関するニュースが増えてきています。
秋田空港では、滑走路の「除雪隊」の安全祈願祭が行われました。
今シーズンも約60人が、航空機の定時運航を支えます。
秋田空港の滑走路は、東西に2.5キロの距離があります。
その滑走路の除雪や航空機の安全運航を願う催しが行われ、空港の関係者や除雪を担う建設会社の社員など50人が参加しました。
「雪戦隊なまはげ」と呼ばれる秋田空港の除雪隊。
標高が約100メートルの山間にある秋田空港は、市街地より雪が多く積もります。
滑走路や誘導路など約30万平方メートル、こまちスタジアム20個分の面積を30分ほどで除雪するスピードと技術は国内トップクラスです。
田村修アナウンサー
「滑走路のアスファルトには細かい溝があります。その溝をこの硬ーい針金のようなワイヤーブラシを使ってかき出すそうです」
空港の路面は、水がたまってタイヤがスリップしないように「グルービング」と呼ばれる排水のための溝が設けられています。
これをかき出すのが、スノースイーパー。
幅5メートルのブレードをとりつけた除雪車。
広い幅を除雪できるよう、一般道では使わないサイズのブレードがとりつけられていました。
秋田空港で除雪を担う車両は全部で32台です。
おおむね、3センチ積雪があると稼働します。
昨シーズンは46日、延べ105回出動しました。
秋田空港管理事務所 佐々木比呂志 所長
「昨年もですね、11月の下旬にまとまった雪がありましたので、いつ積雪があってもいいようにですね、すぐ出動できるような態勢は整えておきたいという風に考えています」
専用車両で迅速な除雪を目指す「雪戦隊なまはげ」は、今年の冬も、空の便の定時運航と安全運航を支えます。