スマートフォンに表示されたトラブルを装ったメッセージをきっかけに上小阿仁村の70代の男性が現金350万円をだまし取られる被害に遭っていたことがわかりました。
北秋田警察署の調べによりますと先月20日、上小阿仁村に住む70代男性のスマホから大音量のアラーム音が鳴り「名前が不正に利用されている。携帯電話の利用を停止する必要がある」などと表示されました。
男性が記載されているURLをクリックしたところ“総合通信基盤局”を名乗る男に電話が繋がり「被害届を出す必要がある。警察官に電話を代わります」などと言われました。
その後、“博多警察署のマツモト”を名乗る男から無料通信アプリのLINEでのやり取りを指示され警察手帳のような写真が送られてきたため男性は相手を信用、「あなたの口座にある金は詐欺グループの資金の可能性がある」などと言われ、別の口座に金を移すよう指示されました。
男性は相手の指示に従い指定された個人名義の口座に現金350万円を振り込みだまし取られました。
口座に現金が戻ってこないことを不審に思った男性から30日警察に相談があり、被害が明らかになったものです。
警察を名乗る相手から金をだまし取られる被害が全国で相次いでいて警察が繰り返し注意を呼び掛けています。
また、総務省では、通信を停止することに関して、個人に電話をしたりすることは一切ないと注意を呼びかけています。