"農業の祭典" 秋田県種苗交換会が鹿角市ではじまりました。今年も、農家が丹精して育てた品質の高い農作物が並びました。
農業の振興を目指して農家が優れた種や苗を持ちよるなどして明治時代に始まった秋田県種苗交換会は今年で147回目を迎えました。
鹿角市での開催は、2015年以来9年ぶりです。
水稲や野菜、果物など県内各地の農家が丹精して育てた農作物の展示が見どころの一つの種苗交換会。7月の大雨や夏の猛暑など厳しい栽培環境が続きましたが、生産者の努力によって今年は品質の高い農作物、約1200点が並びました。
水稲の部では、大仙市の中嶋弘さんが出品した収穫時期が遅い晩生の品種「つぶぞろい」が最高賞の農林水産大臣賞に輝きました。穂のボリュームの豊かさなどからうかがえる高い栽培技術が評価されました。
会場には農家をはじめ県の内外から多くの人が訪れ自慢の逸品を見て回っていました。
農家の男性
「こうやって頑張ってらったなと、自分にもまたむち打ちながら、へば来年また俺もなんぼか頑張るかって」
岩手の男性農家
「岩手ではなかなかこういう催しはないものですから、秋田の方々のその研究熱心さというかですね、素晴らしい取り組みやってるなと思います」
秋田県種苗交換会は、鹿角市で5日まで開かれます。期間中は60万人から70万人が来場する見込みです。