約400年前に讃岐の国、いまの香川県から由利本荘市の矢島に入った生駒氏ゆかりの寺で、香川県伝統の獅子舞が初めて奉納されました。
由利本荘市と高松市の親交も願いながら、勇壮な舞を披露しました。
由利本荘市矢島町にある曹洞宗の寺・龍源寺です。
約400年前に矢島地区周辺・矢島藩を治めていた、生駒家の菩提寺です。
本堂が国の有形文化財に登録されているほか、約6000坪ある境内は、県内でも最大規模を誇ります。
先週土曜日、香川県高松市で活動する獅子舞の団体が、龍源寺を訪れました。
高松藩の4代目藩主・生駒高俊は、国替えで秋田にやって来ました。
同じ領主が治めた城下町、という縁に思いを馳せながら、伝統の獅子舞が初めて龍源寺に奉納されました。
邪気を払い、福を招くとされる獅子舞。
400年の時を超え、由利本荘市と高松市のさらなる親交も願いながら勇壮な舞が披露されました。
本津獅子組 喜多敏雄さん
「だいぶ我々の祖先も助けられてるということで、一回行こうと言ったらみんなが好きな連中ですから、よっしゃー言うて、行こう言うて、今回実現されたわけです」
「生駒家との交流はおそらく400年あったんですから、そらもうその倍も3倍も続けていってほしいですよね」
獅子舞を通じて生まれた、新たな交流。
団体の関係者は、今後も奉納を続けて親睦を深めていきたいと話していました。