任期満了に伴う、上小阿仁村の村長選挙が告示されました。
現職と新人の2人が立候補し、一騎打ちの選挙戦が始まりました。
上小阿仁村長選挙に立候補したのは、届け出順に、3回目の当選を目指す現職の小林悦次氏、69歳と、新人で元上小阿仁村議会議員の河村良満氏、69歳のいずれも無所属の2人です。
無・現 小林悦次 候補
「毎年災害が起きる。3年連続で災害が起きています。これをですね、何とか防がないといけない」
「そのために防災ダムを造りたいというふうなことがあります」
村政の継続と安定を訴え、3回目の当選を目指す小林氏。
3年連続の大雨災害からの復旧と防災に力を入れたい考えです。
大雨に備えた新たなダムの整備や小水力発電事業の推進などを訴えています。
無・新 河村良満 候補
「いま第2ダムとか小水力発電が必要でしょうか。これまでの箱ものづくりから人に目を向けた政策を進めて参りたいと思います」
いまの村政は、「ハード事業中心になっている」と声を上げる河村氏。
「大雨災害の復旧には全力で取り組む」としたうえで「人への投資」を掲げています。
社会人を対象とした村職員の通年採用や、教育・福祉の充実などを実現したい考えです。
上小阿仁村の人口は、先月末時点で1887人と、県内の市町村で最も少なく、65歳以上の割合は約6割にのぼります。
少子高齢化と人口減少が大きく進む中で、持続可能な村づくりが課題となっています。
3年連続で発生している大雨災害への対応も大きな課題のひとつです。
迅速な復旧・復興を進めるとともに、「次の災害をどう防ぐか」、対策づくりが求められます。
過疎化に加え、度重なる災害が住民の生活に大きな影響を与える中、新たなかじ取り役を選ぶ上小阿仁村長選挙は、次の日曜日、10日に投票が行われ、即日開票されます。