秋田市にある専門学校とホテルが連携して、外国人観光客に秋田の魅力を伝える動画を制作し、14日、発表しました。
海外から誘客を図るととともに、外国人観光客の受け入れを担う人材の確保につなげたい考えです。
この産学連携プロジェクトに挑戦したのは、県内で唯一、ホテルで働くための人材を育てる学科がある専門学校、秋田コアビジネスカレッジの学生たちです。
県の専門人材を育成する事業の一環で、秋田キャッスルホテルと連携し、外国人観光客に向けた情報発信のため、この3か月間、動画の制作に取り組んできました。
合わせて5つの動画を制作し、審査を経て選ばれた1つが、ホテルのSNS・Instagramに投稿されます。
「キャッスルホテルへの道のりと秋田の魅力が詰まった秋田キャッスルホテルの強みを主に動画を制作しました」
動画のナレーションはすべて英語です。
撮影はもちろん、編集作業なども学生自ら行いました。
サービスのPRだけではなく、立地や周辺の観光情報なども紹介することで、誘客につなげようという狙いがあります。
近年は、SNSの情報を参考に観光に訪れる人が増えているということで、映像による情報発信を充実させることが、“おもてなし”の向上につながるといいます。
秋田キャッスルホテル 西村一英 総支配人
「見る方が理解しやすいように表現できているかということ、デジタルもアナログもどちらもですね、相手の気持ちをいかに思うかということが重要だというふうに我々思います」
審査の結果、選ばれたのは、特に周辺の飲食店や観光施設の紹介に力を入れたチームの動画でした。
秋田の自然をはじめ、外国人に人気があるという秋田犬の紹介を取り入れるなど、観光需要を意識した点などが評価されました。
編集担当
「看板を、ちゃんと動画におさめながら、千秋公園全体の風景だったり、秋田犬も、ちょっと秋田犬のかわいさをちゃんと魅力アップ、かわいさを伝えられるように、カメラ近づけてみたり、工夫をしました」
ナレーション担当
「将来もホテルで働きたいと思っていますので、その際も得意の英語を生かして外国人観光客の皆様に日本のおもてなしをしてさしあげられたらいいかなと思っております」
国土交通省東北運輸局によりますと、今年1月から6月までの半年間に、県内のホテルや旅館に宿泊した外国人の数は4万4390人で、東北地方で唯一、10万人に届きませんでした。
今回の産学連携プロジェクトでは、これを“伸びしろ”ととらえて、この先も外国人観光客の受け入れを担う人材の確保につなげたい考えです。
選ばれた動画は、来月1日から、秋田キャッスルホテルのInstagramで公開されます。