学んだ技術を生かし地域貢献につなげようと、大仙市の技術専門校と農業高校の生徒がベンチを製作しました。秋田杉で作られたぬくもりを感じさせるベンチは地元の公共施設などに贈られます。
大仙市の中心部に校舎がある大曲技術専門校と大曲農業高校は、生徒同士が交流を通して知識を深めるとともに、学んだ技術を生かして地域貢献にもつなげようと、毎年、共同で木製のベンチづくりに取り組んでいます。
大工を目指して日々技術の習得に励む大曲技術専門校の建築施工科の2年生と、林業について学ぶ大曲農業高校の農業科学科の3年生が18日、加工した木材を組み上げる作業を行いました。
「上だけ とめちゃおう。ゆっくりね、ゆっくり。ガガガガ、落ち着いて。ガガガ、いいよガガこれきた」
製作したベンチは幅1.8メートルで秋田杉を用いています。
生徒たちは、部材同士をネジで固定しながら、ベンチを組み上げていきました。
大曲農業高校 山崎柊人さん
「最初は部品みたいな感じでしか見えてなかったんですけど、完成してみて作る楽しさを実感できました」
大曲技術専門校 草薙昴さん
「これから大工として何年、何十年ってやっていくつもりなので、この経験を生かしてこれからがんばっていこうかなって思います」
2017年に始まったベンチづくりは今回で8回目です。完成したベンチは、年内に地元の公共施設などに贈られます。