刃物を持った不審者による無差別テロを想定した訓練が、秋田市の商業施設で行われました。
通報から警察官の到着までにかかった時間は約7分。
課題も浮き彫りになっています。
訓練は、JR秋田駅前にある秋田OPAで行われました。
警備員役
「すいませーん、不審者の通報あったんですけど」
犯人役
「あ、違います」
警備員役
「何持ってます?」
犯人役
「違います」
警備員役
「刃物じゃないですか」
犯人役
「うるせえな、おめえらよ」
刃物を持った不審者が突然現れ、館内で暴れ出した想定で、従業員による110番通報から、駆け付けた警察官が不審者を取り押さえるまでの手順を確認しました。
「事件です。秋田OPAの館内でですね、不審者がいるとスタッフから報告を受けまして」
買い物客を速やかに、安全に避難させることも大事なポイントです。
今回、通報から警察官が駆け付けるまでにかかった時間は、約7分。
その間、従業員がどのように不審者と対峙するかという課題も浮き彫りになりました。
全国では、電車の中や人通りの多い場所で無差別に人が襲われる事件も起きていて、いざという時の対処方法を普段から身に付けておくことが重要です。
通報役
「見た目を伝えるのが、ちょっと自分の位置から見えないと、どうもスタッフから報告を受けた内容しか伝えられないので、はい、難しいですね」
「冷静にやっぱり行動しなきゃいけないなというのは感じましたね」
誘導役
「緊急対応の大切さと、お客様をきちっと守れるように日ごろから気を付けようっていうふうな心、気持ちになりました」
訓練を主催した秋田中央警察署は、今後、人通りの多い駅や、テロの標的になりやすいと言われるインフラ関連施設などでも訓練を行うことにしています。