秋田市は新たなスタジアムついて、25日、八橋地区に整備することを県やブラウブリッツ秋田に正式に提案しました。今後は建設費用や負担の割合、行政と民間、どちらが主体的に事業を進めるのかなどが焦点です。
さらに、費用と密接に関わるもうひとつの課題が、スタジアムの規模についてです。
現在想定されている大きさは5000人規模ですが、将来的にホームスタジアムにするブラウブリッツは、今後入場者を6000人にまで増やし、スタジアム完成後には9000人の観客が集まる可能性があるとの見解を示しました。
建設費用が当初の計画よりも増える可能性もある中、施設の規模を必要最小限にとどめるべきか。あるいは、将来を見据えて規模を拡大するべきか。建設に関わる関係者の足並みが揃うかどうかが新たな課題となりそうです。
先週、今シーズンの結果を報告するため県庁を訪れた、ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長や、監督、選手たち。
今シーズンの平均入場者数が、去年より3割ほど多い、4000人あまりとなったことも佐竹知事に伝え、入場者数を、今後さらに増やす目標も明らかにしました。
ブラウブリッツ秋田・岩瀬浩介社長
「自力で6000人をまずは目標にして、6000人からいわゆる新スタジアム整備効果、150%と考えれば9000人になりますから、『クラブが訴えていく1万人収容』といった部分のスタジアムにはちょうどよい。満員に近いかたちが初年度からとれるのではないかなと思ってます」
新スタジアム完成までに、6000人の入場者を集めれば、完成後には、平均9000人が訪れる可能性があり、将来的には1万人規模のスタジアムが必要になってくるとの立場です。
ただ、秋田市が検討しているスタジアムの規模は、5000人。
秋田市・穂積市長
「建築費用等の負担も増えるわけで。集客人数を増やすことによってね。そういったものを総合的に考えたうえで、その規模も議論していかなきゃいけないと思ってます」「最初5000人でよくて…そのあと拡張性でやっていくのか。ここら辺も含めた議論が必要なってくる」
今後、建設費用が当初の試算である90億円から増える可能性が大きいとも話した穂積市長は、どの程度の規模にするべきか、慎重に判断する考えです。
建設計画に関わる県と秋田市、ブラウブリッツの3者は去年以降、定期的に話し合いの場を設けています。25日の話し合いも冒頭以外、非公開で開かれ、秋田市が正式に八橋地区での整備を提案したものの、建設費用や施設の規模についての踏み込んだ議論には至りませんでした。
1万人規模のスタジアムが必要だと訴えていたクラブ側ですが、慎重な発言にとどめました。
Q:費用が大きくなった場合クラブの支援や負担も増やす考えか?
ブラウブリッツ秋田・岩瀬浩介社長
「今の時点ではなんとも言えないかなと思うので、手法もこれからの部分になるので、それ踏まえてってところかなと」
Q:クラブとして求めていく規模はどれくらいを望む?
岩瀬社長
「それもこれからしっかりと協議をしながら決めていきたいなと」
Q:1万人必要だと思う?
岩瀬社長
「まそこも、協議をしながらしっかり決めていきたいと思います」
新スタジアムの建設費用や施設の規模、行政が主導するのか民間が主導するのかなどを盛り込んだ新たな建設計画が示されるのは、来年になる見通しです。