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大雨被害の軽減目指し…子吉川流域の新たな治水対策を協議

ABS秋田放送 2024年11月27日 18時23分

今年7月の記録的な大雨で氾濫した子吉川流域の新たな治水対策を検討する協議会が開かれました。被害を軽減するため堤防のかさ上げなど4年後の2028年度まで集中的に工事が行われる予定です。

今年7月の記録的な大雨では由利本荘市を流れる子吉川と石沢川の堤防が7か所で決壊。このほかにも子吉川流域では護岸が崩れるなどあわせて240か所余りで被害を受けました。

このため国土交通省秋田河川国道事務所や県、由利本荘市とにかほ市が今後の治水対策について検討を重ねています。

秋田河川国道事務所 流域治水課 田中益栄課長

「子吉川圏域の各河川におきましても災害復旧に加えまして、河川整備を緊急的に実施して浸水被害の軽減を図ると」

協議会では秋田河川国道事務所から新たな治水対策プロジェクトが示されました。川の中の土砂の撤去や流れを妨げる樹木の伐採、それに越水を防ぐための堤防のかさ上げなどを行います。

また内水氾濫が発生した場合の被害エリアを示すハザードマップを作成するなど、ソフト面の強化も図ります。

プロジェクトは協議会で承認されさっそく今年度から工事に取り掛かります。最終的には4年後=2028年度の工事完了を目指します。

由利本荘市 湊貴信市長

「対策については全くと言ってはあれですけども、かなり遅れているような状況です。まぁ激甚化、頻発化してますので、原状復帰ではなくて、より強いものにしてほしいと要望させていただきました。そういったことについても盛り込んでいただいて」

国土交通省 秋田河川国道事務所 松本章所長

「ハードだけでは時間とお金も要します、セットで並行しながら基礎対策の方もしっかりと進めていく必要があると認識しています」

子吉川流域では鳥海ダムが予定通りに2032年度に完成すると洪水などの被害が軽減すると見込まれています。

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