賃貸住宅大手の大東建託は、全国の市町村別の幸福度ランキングを発表しています。
各市町村の住民にアンケートを実施して、過去5年、のべ約5700人から回答を得た結果を集計しました。
質問は単純で「いま幸せですか?」を10段階で評価してもらい、その平均を取って、100点満点で点数化したものです。
東北版の結果が先日発表されました。
それによりますと、県内の上位は、5位が能代市、4位が由利本荘市で、3位は大仙市でした。
去年の5位から2つ順位が上がりました。
そして、2位は3年続けて秋田市。
そして1位は「美郷町」で、評価点は66.1点。
4年続けての県内トップになりました。
清水の郷としても知られる美郷町は、2004年の合併から、今月1日で20周年を迎えました。
人口は約1万7000人です。
幸福度ランキングは、交通や買い物などの利便性も加味され、都市部の評価が高くなる傾向にありますが、交通手段を主にマイカーが占める東北などではそうとは限らないようです。
町に取材したところ、今年度から、就学前、4・5・6歳児の保育料が無料だったものを0歳児にまで拡大したことや、龍角散のCMで、原料となる生薬を美郷町で作っていることが全国で放送され、松田町長がそのコマーシャルに登場したこと。
また、アウトドアの大手・モンベルや、スポーツ用品の大手・ヨネックスなどとの交流も多くあり、町民が我が町を自慢できる、誇れる気持ちがあるのではないかと話していました。
幸せの感じ方、幸福度の指標は人それぞれですが、住民が魅力を実感できるまちづくりが重要な点の一つだと言えそうです。
もうひとつランキングがあります。
大東建託は、住民が住み続けたいと考える市町村のランキングも発表しています。
こちらもいまあなたが住んでいる街に「住み続けたいですか?」という質問に10段階で評価したものを点数化しています。
5位はにかほ市、4位が、昨年の圏外からランクインしてきた羽後町。
3位は美郷町、2位は秋田市、1位は3年連続で三種町でした。
三種町の役場に尋ねたところ、正確な理由は分からないものの、「子育て交流施設がある」ことや「小中学生の給食費無料」、それに「地域を細かく巡回する乗り合いバスを運行している」点などが町民に評価されて、住みやすい、住み続けたいという結果になったのではないかと話しています。