横手市で、特産の「いぶりがっこ」作りが盛んに行われています。
季節が移ろう中、集落がダイコンをいぶす煙に包まれ、この時季の風物詩ともいえる景色が広がっています。
山あいの集落から立ち上る、白い煙。
晩秋から初冬にかけての風物詩、「いぶりがっこ」作りです。
製造が盛んな、横手市山内地区。
高橋キヨ子さんの家では、今月中旬からいぶす作業が始まりました。
囲炉裏の上に保存食としてつるしていたダイコンを漬物にしたのが始まりとも言われている、いぶりがっこ。
高橋さんは、火力があり長持ちするというナラの木を燃やして、3日から4日ほどかけてダイコンをじっくりといぶします。
高橋キヨ子さん
「火をあんまり強くしないで、弱くても困るし、ちょうど良く焚いて。ほらほらこうなればまだ。これぐらいのところでちょうどいい」
いぶしたダイコンは、水洗いしたあと、塩やザラメ、米ぬかなどと一緒に、樽の中で50日ほど漬け込みます。
高橋さん
「待っている人に期待されて、期待さ応えられるようなおいしいがっこをつくりたいです」
高橋さんの家では、今月いっぱい、いぶす作業が続き、今シーズンは約5000本のいぶりがっこをつくる予定です。