定例の秋田市議会が28日に始まり、穂積市長は、八橋地区に新たなスタジアムを建設することについて、県が同意したことを明らかにしました。
八橋地区は、これで正式な建設候補地となり、今後は費用や事業主体について話し合われることになりますが、その議論の過程がどれだけ開かれたものになるかも焦点となりそうです。
今年最後となる定例の秋田市議会の会期は、来月23日までの予定です。
議会の冒頭、穂積市長は、市政の課題と対応方針を説明し、新たなスタジアムの建設場所を八橋地区にする計画に、県が同意したことを明らかにしました。
秋田市 穂積 市長
「昨日、新スタジアムの整備場所について県とも合意できたことから、早期整備に向け、今後は、事業主体や整備手法などについて、3者で協議してまいりたい」
新たなスタジアムの建設場所は、事業費を負担する可能性がある県と秋田市、ブラウブリッツ秋田の3者それぞれが八橋地区で建設を進めることに同意したことになります。
穂積市長(過去)
「死んでも死にきれない!」
「八橋が一番有力」
穂積市長の『強い思い』もあってか、新スタジアムの建設場所をめぐる議論は、今年1年で一気に前に進みました。
ただ、その議論には、不透明さもうかがえます。
秋田市が建設候補地として検討した土地をまとめた地図が、市への情報公開請求で開示されました。
秋田市は、八橋地区を含む11か所の土地を候補地にしたと説明していますが、地図はすべて黒く塗られ、八橋地区以外で検討された場所がどこだったのか、把握することは出来ません。
秋田市は、市が所有する土地以外の場所が多く含まれているうえ、検討の段階では、土地の所有者と具体的な協議をしていないことが非公表の理由だと説明しています。
今後は、建設費用がどの程度になるのかや、事業主体が行政となるのか民間になるのかが、スタジアム建設の焦点ですが、県や秋田市、クラブ側が議論の過程を、県民、市民が知ることができる開かれた内容にできるかどうかも、大きな焦点となりそうです。