体に障害がある人の支援を行う相談員を対象にした研修会が秋田市で開かれました。講師を務めたのは去年7月の記録的大雨の際、秋田市で被災者の支援にあたったNPO法人の代表です。
問題を一人で抱えず、様々な人と協力することの大切さを呼びかけました。
研修会には、県内で活動する身体障害者相談員など約60人が参加しました。
自立支援をはじめ、体に障害がある人たちが安心して生活を送れるよう様々な支援を行っている身体障害者相談員。原則として自身も体に障害がある人が担うことになっていて、自らの経験を踏まえて活動に取り組んでいます。
研修会は、活動をよりよいものにしようと毎年開かれていて、29日は生活困窮者や障がい者などの支援を行う秋田市のNPO法人、あきた結いネットの代表を務める坂下美渉さんが講演しました。
あきた結いネットは去年7月に秋田市を襲った記録的大雨の直後から、全国から集まったボランティアとともに、炊き出しや、被災した家の泥の掻き出しなどを行いました。
被災者の支援は初めてだったものの、少しでも役に立ちたいと様々な人たちと協力して活動したといいます。
あきた結いネット 坂下美渉さん
「災害が起きたときにも、いろんな困りごとがわーっと来た時に、私を含め職員も慣れているっていうのはあるんですよね。種類は違えど、生活困窮とかホームレスの人たちの困りごとと、災害の時の困りごとは違うんだけれども、誰かが困っているっていったときに、受け止める私たちが動揺していると、いろんな物事が進んでいかないですが、そこでどしっと構えて、まずどうしようか、何のネットワークが使えるか、誰に連絡をしようかみたいなことを組織的に考える事ができていた」
坂下さんは今後も地域の人たちが互いに助け合える環境づくりに取り組んでいくことにしています。