産卵のために接岸する季節ハタハタのニュースです。
今シーズンは、2日が初漁予想日ですが、その便りはまだありません。
海水温が接岸の条件とされる目安をまだ下回らない状況ですが、漁師たちは「しけが来ればハタハタが来るだろう」と期待をにじませていました。
県内の季節ハタハタの一大産地、男鹿市北浦の相川漁港。
ハタハタの接岸を確認するため、漁師たちが共同で仕掛ける網には、2日朝、ハタハタは1匹もいませんでした。
地元の漁師
「温暖化のあれがあるんじゃないかな。気温が高いとか。それはハタハタに聞いてみなきゃわからんね」
季節ハタハタが接岸する目安の一つは、海水温が13度を下回ることだとされています。
しかし、男鹿市沿岸の午前の海水温は、14.7度でした。
2日は、県が予想する競りが初めて行われる日・初漁日でしたが、県内の各漁港からは、水揚げの便りはありません。
それでも、期待をにじませる漁師たち。
一斉操業が始まると、番屋と呼ばれる小屋に寝泊まりします。
北浦地区で約40年にわたり漁を続けてきた西方強さんもその一人です。
西方さん
「この辺の関係者は、誰もハタハタ来ねぇとは思ってねぇ。今年も来ると思ってる。ただちょっとおへえべたってな。大丈夫だ」
「あと一度か二度、しけが来て、海水温が下がればハタハタが接岸するだろう」と、西方さんは考えています。
西方さん
「待ち遠しい」
早くも師走を迎える中、漁師たちは港が活気づくその日を待ち望んでいます。