横手市の商業施設で刃物を持った不審者への対処訓練が行われました。従業員が不審者への対応や買い物客を安全に避難させる手順などを確認しました。
イオンスーパーセンター横手南店で行われた不審者への対処訓練。
不審者役「爆弾作りてくて、硫酸とが売ってねべが」
従業員「確認したところうちの方では確認できなので対応できないそうです。」
不審者役「なしてやー、ここさせっかく買いに来たのに」
爆弾をつくるための薬品を買いに来たという不審者が店員を脅したあと刃物を持ちながら店内にとどまっているという想定で行われました。
「事件です、薬売り場にあやしい人が来ております。黒い帽子、サングラス」
警察への迅速な通報に加えて重要になるのが、買い物客を安全に避難させることです。
避難誘導「あっちに行かないようにお願いします。」
通報した人のスマートフォンから県警の通信指令室に映像を送る、「110番映像通報システム」も活用し、現場の状況を伝える訓練も行われました。
映像通報でのやりとり
「刃物を持っています。」
「刃物持ってる?離れてくださいね」
「はい」
「刃物って包丁?」
「そうですね、右手に包丁をっています」
通報から警察の現場到着までは約10分かかり、避難誘導が不十分だったという反省点があげられました。
イオンスーパーセンター横手南店 荒井荒野 店長
「もっと暴れてもっと危害を加えて、いろんなもの壊したりするかもしれないですよね。そのときにどういう行動をとったらいいかっていうのが、やはり普段から頭の中に想像していていただきたいんですよね」
多くの人が日々買い物に訪れる地域の商業施設。
この店では買い物客が安心して利用できるよう、今後もさまざま事態を想定して備えを進めることにしています。