日本最後の空襲の一つ1945年の土崎空襲について学ぶ学生が、当時の証言を朗読する催しが秋田市で開かれました。
「学校の先生になんぼだか血が出ればダメだって言われた。もうダメだって。最後に、万歳万歳って死んだんです」
朗読会は土崎空襲を体験した人たちの証言をいまに語り継ごうと開かれました。
日本最後の空襲の一つとされる土崎空襲。終戦前夜の8月14日から翌日の未明にかけて、標的となった日本石油秋田製油所を中心に1万2000発余りの爆弾が投下され250人以上が犠牲になりました。
当時の証言を朗読したのは、授業や卒業研究で土崎空襲について学んでいる秋田市の聖霊女子短期大学の学生4人です。戦争の悲惨さ、そして平和の尊さを訴えました。
「玉音放送があるからってラジオの前にみんなかしこまって座って、ああ負けたんだなって。父親が言ったから、ああ負けたなと思ってまずないたな。ただ泣いた。勝つと思ってたから」
終戦から来年で80年。秋田市の土崎みなと歴史伝承館では22日まで土崎空襲についての展示が行われています。