新年に向けた準備が各地で進められています。
横手市では、来年の干支をかたどった土の鈴・土鈴づくりが盛んに行われています。
神の使いとされる白いヘビを表現した「巳」の文字が目を引く、干支の土鈴。
JR横手駅西口に工房を構える中山人形店では、来年の干支・ヘビの土鈴づくりが盛んに行われています。
県の伝統的工芸品に指定されている中山人形は、明治時代初期に、旧平鹿町の中山地区で作り始めたと言われ、毎年、秋から年末にかけては、主に干支の人形を作っています。
型抜きから素焼き、それに色づけまで、すべての工程が、工房の5代目・樋渡徹さんの手作業です。
ヘビの土鈴は金色や赤、それに黄色など、6つの色を塗りわけて一つひとつ丁寧に仕上げていきます。
中山人形店 樋渡徹さん
「私の家の十二支の干支の中では唯一動物の形をしていない、「宝珠」といって、仏教で何でも願い事が叶うという珠の形で、それが赤く火炎を吹いて、一番ありがたい形というデザインになっています。みなさんのいろいろな願いが叶いますようにというような気持ちで作っています」
あたたかな音色と丸みを帯びた愛くるしい形が人気の、中山人形。
今年は約1600個作る予定で、年末にかけて作業が続きます。