仙北市でクマへの対応訓練が行われました。
想定は「建物にクマが居座った」というものです。
一度建物に入ると対応が長引く傾向があり、迅速な安全確保を目指して関係機関が連携を深めました。
「窓が1か所全開放状態、外周にクマの面影はなし、どうぞ」
先月、横手市では倉庫に、秋田市ではスーパーにクマが入り込んで居座る事態が相次ぎました。
こうしたことを受け、建物に侵入したクマへの対応訓練が仙北市で行われました。
警察や仙北市、地元の猟友会などが参加し、安全を確保しながら、居座るクマに対応する手順を確認しました。
「現在、店舗内北西側角、北西側の奥の方ですね、そこの高窓の近くに、クマ一頭、クマ一頭が確認できる状態、どうぞ」
まずは、ドローンの映像をもとに、警察が安全な位置からクマの様子を目視。
扉やシャッターが開いている場所がないかも確認しました。
「動きなしです、シャッター閉じれるかどうか確認します、どうぞ」
クマの様子を見張りながら、周囲の安全を確保しました。
「そうすれば会議を…」
「そうすればおりの設置というところで、秋田県の方に連絡しまして、ちょっと許可をいただきますね」
「ただいま、口頭許可をいただきました」
今年は、冬眠時期に入っても、市街地で目撃されているクマ。
建物に入り込んでも対応が長引かないよう、参加者はお互いの役割を確認しあい、連携を深めました。
猟友会
「現場に来て初めてマニュアルとは違った建物等、こういうことはなかなかないので、そういう点では連携を取りながら、内容的なことでは非常に良かったんではないかと思います」
仙北警察署 遠田一彦 地域課長
「箱わなの設置やら何やらという点で、やはり猟友会の力がなければこのような事案に対処できないなと思っています」
警察は、今後もこのような訓練を通して、関係機関との連携を強化し、迅速な対応を目指すことにしています。