例年なら季節ハタハタ漁が本格化している時期ですが、県内では19日、まとまった量の水揚げはありませんでした。
ただ、沖合の底引き網漁で、1日としては今シーズン最も多い1トンを超えるハタハタが水揚げされました。
この時期として異例の量です。
八峰町八森にある、秋田県漁協北部支所です。
管轄する八森漁港で、19日、ハタハタ約600キロが水揚げされました。
産卵のために接岸した沿岸の季節ハタハタ漁ではなく、沖合の底引き網漁でとれたものです。
同じく北部支所が管轄する岩館漁港でも、沖合の底引き網漁で約830キロが水揚げされ 、八森漁港と合わせて1.4トンあまりにのぼりました。
北部支所管内の1日の漁獲量としては、今シーズン最も多くなっています。
沖合の底引き網漁は、例年、9月に始まり、11月にピークを迎えるため、この時期に“大漁”となるのは異例のことです。
漁協の担当者
「(船を出すのは)3週間ぶりだけどね。天候が悪ければどんな魚種でもとれないからね、こればっかりは神様の言う通りで」
「何してでも天候がもう少し良くなって、漁師の人がたもう少し働けるような天候になってほしい」
沖合がひと月遅れて“大漁”となる中、19日、季節ハタハタのまとまった水揚げはありませんでした。
“本隊接岸”はいつになるのか。
各地の漁師が待ちわびています。