来年春の県知事選挙を巡り、自民党秋田県連は、立候補を表明している2人のうちどちらを推すかについて意見が分かれています。
県連は、19日、総務会を開いて2人と面会し、県政課題に対する政策などを聞き取りました。
年内に結論を出したい考えです。
自民党秋田県連の総務会に出席したのは、自民党の元県議会議員・鈴木健太氏と、元副知事の猿田和三氏です。
来年3月に告示される県知事選挙に立候補を表明している2人が顔をそろえました。
19日は、県連がどちらを推すか判断するために、2人から県政の課題で何を重要視するかなど、政策を聞き取りました。
県連内では、2人のうちどちらを推すかについて意見が分かれていて、結論を出せないでいます。
それぞれ10分ほどで終わった聞き取りのあと、2人はそれぞれ報道機関の取材に応じました。
猿田和三氏
「自民党に推薦をお願いしておりましたので、私の考え方と私の自己紹介を改めてさせていただいたということですね」
記者
「県連から言われたことは?」
猿田氏
「ないです。質問はないということでした」
鈴木健太氏
「どういうことを考えているのかという自分の立場だったり、メッセージをお伝えしました」
「私と(元)副知事ということで、どちらもまぁ近い立場にありますし、常任総務だけで26人もいらっしゃれば、そりゃあいろんな考えがあって、簡単に多数決でこっちってはいかないでしょうからね」
面談終了後、県連の柴田正敏副会長は「どちらに推薦を出すかはきょうは決めなかった」と説明しました。
県連 柴田正敏 副会長
「猿田さんは行政畑をずっと歩んできた人だから、そういう視点からいろいろ考え方を述べられましたし、それから健太さんは健太さんでまた別の視点から、議員として秋田県をどう思うかという観点からいろいろなそのいい話っていうかね、少子高齢化の話などについてされていましたし」
「そんなに長くは放ってはおかれないっていうかね、うん。決めないで長々と伸ばすことはできないんじゃないかなというふうに思っています」
県連は、年内に結論を出したい考えです。
対応を一本化するのか、それともしないのかも含めて、県政与党の判断が当面の大きな焦点の一つになります。