年末年始に全国大会が開かれる高校スポーツの特集、男子バスケットボールです。
来週開幕するウインターカップに出場する秋田工業は、インターハイの県予選で敗れた悔しさをバネに“走るバスケット”の強化に力を入れてきました。
7年ぶり4回目の大会に臨むチームを取材しました。
今年、創立120年を迎えた、秋田市の秋田工業高校。
その節目の年に、ラグビー部などとと並んで冬の全国大会出場を決めた、男子バスケットボール部。
チームのプレースタイルは、「堅守速攻」。
ディフェンスから流れを作り、速い展開でシュートを決めます。
6月に行われたインターハイの県予選決勝。
秋田工業は、自分たちのバスケットを体現できず、3点差で涙を飲みました。
悔しさをバネに、堅守速攻の基本となる「走るバスケット」を改めて徹底。
10月に行われたウインターカップの県予選では、圧倒的な強さで優勝を果たしました。
チームを引っ張るのが、キャプテンの大角洸碧選手です。
身長188センチ、スリーポイントシュートを得意としますが、インサイドへも切り込むことができる、攻守の要です。
大角 選手
「堅い守備と速い展開のオフェンスで、スリーポイントをたくさん打つっていうところが、秋田工業のバスケかなと思っています」
キャプテンとしてチームをけん引するのは、プレーだけではありません。
3年 三戸唯翔 選手
「プレー面はもちろん頼りになりますし、コート外の場所でも、チームを鼓舞する、チームをしっかりまとめ上げるっていうことができる、頼れるキャプテンです」
2年 鎌田琉輝 選手
「コート外では自分から話しかけてくれたり、いろんな人とコミュニケーションをとってくれるので、すごくいい人だなと思います」
中学時代は、秋田ノーザンハピネッツの15歳以下のチームでプレーしていた、大角選手。
当初は、県外の強豪校への進学も考えていたといいますが…。
大角 選手
「秋田で一番になって、このウインターカップに出たいっていう気持ちが強くあったので、ずっと小さいころから夢見た場所でした」
秋田でバスケを続けたい。
そんな大角選手が秋田工業を選んだ理由のひとつが、小松和幸監督の存在でした。
小松監督は13年前、秋田西を初めてのインターハイに導いた実績があります。
記者
「大角選手は小松先生のところでやりたいということで秋田工業を選んだが?」
小松 監督
「ありがとう、うれしいところですけど、ハピネッツからの先輩も来ていたので、秋田工業も私転勤してきてちょうど3年目ぐらいだったので、波に乗るところで、本人も地元の秋田工業っていうところで決めてくれたのは、すごくうれしいです」
「監督くらいのバスケットIQもありまして、コミュニケーション能力も高いしで、リーダーシップもあるので、スキルも高いスキルを持っているので、すごくプレー面では選手の柱になっていると思います」
大角選手を中心に、チーム一丸となって堅守速攻に磨きをかけ、全国の舞台に臨みます。
大角 選手
「しっかり自分たちのバスケっていうのを40分間続けて、自分たちのスタイルを貫いて、勝利に近づきたいと思っています。個人では、自分の役割であるオールラウンドな活躍、オフェンスでもディフェンスでも、チームに一番貢献できるように、最後まで頑張ります」
秋田工業は、今月23日、福井県の北陸高校と対戦します。
北陸高校は、ハピネッツでもプレーしていた野本建吾選手や藤永佳昭選手を輩出した強豪校です。
秋田工業らしいバスケットで、まずは1勝をつかみ取ってほしいと思います。