秋田県大館市の映画館「御成座」で20日、にかほ市出身の漫画家 藤本タツキさん原作の劇場アニメ「ルックバック」の上映が始まりました。
映画館の前には、上映にあわせて名物の手書きの絵看板がお目見えしました。
上映中の映画の名シーンを切り取り、来場者をワクワクさせた絵看板。かつては全国各地で目にすることができましたが、シネコン全盛のいま、職人も減り、ほとんど見かけることがなくなってしまいました。
御成座の絵看板は2015年から、仲谷政信さんが本業である介護士のかたわらボランティアで制作しています。
今年に入って仕事を早期退職した仲谷さん。現在は御成座の"専属ボランティア絵看板職人"として日々制作に携わっています。
これまで、300枚を超える絵看板を描いてきました。
2020年に御成座での上映をきっかけに仲谷さんが描いた「風の谷のナウシカ」の絵看板は「アニメージュとジブリ展」でも展示され、2021年4月からイベントとともに全国をめぐりました。
来年1月からは海外の「アニメージュとジブリ展」で展示されることも決まっていて、話題を集めています。
御成座のXには「ルックバック」の絵看板にふさわしく、仲谷さんの後ろ姿の写真が投稿されています。
また仲谷さんは現在、「ルックバック」に関する別の絵看板を制作中ということで、完成すれば、1月13日までの上映期間に2枚の絵看板が観客を出迎えてくれるということです。