地域に古くから伝わる郷土料理の作り方を学ぶ研修会が鹿角市で開かれ、冬休み中の高校生が参加しました。
生徒たちは、地元の農家の指導を受けながら、初めて郷土料理を作り、そして味わいました。
県鹿角地域振興局が開いた研修会には、鹿角高校の1年生8人が参加しました。
研修会は、高校生に、地元の郷土料理を親しんでもらおうと去年から開かれています。
講師は、地元の農家が務め、鹿角市を含む旧南部藩の地域に伝わる、「けいらん」など4品をつくりました。
「けいらん」は、クルミを包んだあんこが入った団子と、そうめんやマイタケなどを入れたお吸い物です。
精進料理の1つとして、京都から伝わったとされています。
この地域では、古くから、冠婚葬祭の場で提供されてきました。
あんこにこしょうをつけるのが鹿角ならでは。
青森や岩手など、旧南部藩のほかの地域にはない特徴だといいます。
あんこを包んだ白い団子は、その名の通り、鶏の卵・けいらんに見立てられています。
卵型にきれいに形作ることがポイントの1つです。
生徒
「白玉をあんこに包むのがこんなにも難しいんだなっていうのを実感しました」
「けいらん」を食べたことはあっても、作るのは初めてだという生徒たち。
手ほどきを受けながら、初めて作り上げた“郷土の味”をみんなで味わいました。
生徒
「おいしかったです」
記者
「どの辺りがおいしかったですか?」
生徒
「もちもちしていました」
生徒
「こしょうがきいていて、あんこの甘みもあっておいしかったです」
「昔から大切にされてきた食材だと思うので、これからも継承されていければいいなと思います」
生徒
「いま作り方とか知ったので、お家とかでも作ってみたいなって思いました」
県鹿角地域振興局は、今後もこうした機会を作って、地域で受け継いできた郷土料理と、その食文化を次の世代につないでいくことにしています。