小正月の伝統行事・横手のかまくらが、来月行われます。
1か月後の本番に向けて、15日からかまくら作りが始まりました。
横手市観光協会 髙橋淳 会長
「1か月間、けがなく順調に、横手のかまくらの伝統を守る一助となって、我々と一緒にがんばっていただきたいと」
かまくら作りが始まるのを前に、15日朝、かまくら職人が打ち合わせなどに利用する詰所の開所式が行われました。
今年は新人3人が加わり、30代から80代の16人の職人がかまくら作りを担います。
「がんばろー!えい、えい、おー!」
開所式のあと、職人たちは、早速、市内の観光名所のひとつ、横手公園でかまくら作りに取りかかりました。
かまくらは、大きいもので直径4メートル、高さ3メートルほどで、1基作るのに約30トンの雪が使われます。
職人たちは、重機で積まれた雪を足で踏み固めながら、スコップで手際よく形を整えていました。
今年は、横手市内各所に約60基のかまくらが作られます。
新人かまくら職人 加藤優衣さん
「かまくら職人っていう存在は、去年紹介してもらった人に聞いて、そんなお仕事があるんだと思って、面白そうだなと思って。腕にくるのかなと思ったら、想像以上に足で踏み固めるのに足腰をすごい使うなと思って、とにかく最後まで体がもつかなっていうちょっと心配はあります」
かまくら職人 北嶋勝雄 親方
「近年暖冬っていうか、雪質が変わってきて、とにかく事故のないように踏み固め、観光客、市民に喜んでもらえるようなかまくらを作っていきたいと思っています」
また、横手市では、本番期間中以外にも、観光客にかまくらを楽しんでもらおうと、今年から羽黒町にある国の有形文化財・旧片野家住宅の庭園にかまくらを作っています。
今月24日以降の週末に一般公開されます。
冬の横手を彩るかまくらは、来月15日と16日、横手市役所前と横手公園など4か所をメイン会場に行われます。