Infoseek 楽天

秋田県内の詐欺被害総額は9億円余りで過去最悪に… 全県警察署長会議

ABS秋田放送 2025年1月17日 17時55分

県警察本部が全県警察署長会議を開き今年の重点課題などについて確認しました。去年の詐欺の被害総額が9億円余りにのぼり過去最悪になったことを踏まえて対策を、より強化する方針です。

秋田県警察本部 山本哲也 本部長

「緊急事態が発生した場合には県民の安全確保を最優先、被害情報の収集集約や人命救助等、警察の総合力を発揮した対応が必要となります」

会議には県内14の警察署長や県警察本部の幹部が集まりました。県警は今年の重点課題として首都圏などを中心に増えているいわゆる闇バイトの抑止や頻発する大雨などの災害への対応の強化を挙げています。さらに。

山本哲也本部長

「特殊詐欺やSNS型投資ロマンス詐欺の手口は多様化し、かつ変遷も頻繁となっているほか、被害者も高齢者に限らず幅広い年齢層に拡大し」

手口の多様化なども背景に県内でも後を絶たない詐欺被害の対策にも力を入れます。去年、県警が確認した被害はおととしの2倍以上の200件で、総額は9億円余りにのぼります。

これまでで最も多かったおととしより4億円余り多くなり件数・被害額ともに過去最悪になりました。

特に増加傾向にあるのがSNSを通じて副業や投資などのもうけ話を持ちかける「SNS型投資詐欺」や、マッチングアプリなどで知り合い恋愛感情や親近感を抱かせて信用させたうえで金をだまし取る「ロマンス詐欺」です。

だまされていることに気が付きにくく、被害が高額になるのが特徴です。

16日も新たな詐欺で約650万円だまし取られた人が…

今年に入ってからも相次いで確認されていて、16日も新たな被害が明らかになりました。

横手警察署の調べによりますと、横手市に住む40代の男性は先月末、マッチングアプリで女性を名乗る相手と知り合いラインで連絡を重ねるうちに親近感を抱くようになりました。

相手から「SNSで広告を配信すれば利益が振り込まれる」などと言われた男性は送られてきたURLにアクセスし、専用のアプリをインストールしました。

「先に広告配信費用として現金を振り込む必要がある」と説明されたため、男性が指示に従ったところ初めのうちは利益が支払われました。

信用した男性はその後も指定された口座に振り込みを続けあわせて約645万円をだまし取られています。

県警は、歯止めがかからない詐欺の被害に対しSNSや動画サイトでの注意喚起に力を入れるとともに金融機関やコンビニなどと連携するなどして対策をより強化して、被害の防止をはかる方針です。

この記事の関連ニュース