JR秋田駅前の商業施設に、17日、道の駅ならぬ「まちのえき」が期間限定でオープンしました。
コンセプトは「アート」です。
多くの人が行き交う秋田の玄関口に、秋田ゆかりの食や文化に関するブースをそろえて、にぎわいの創出を目指します。
JR秋田駅前のアルス地下1階に1か月限定でオープンしたのは「あきた まちのえき」です。
秋田駅を利用する人に気軽に立ち寄ってもらい、「新しいまちをともにつくってほしい」という思いから名付けられました。
会場には、秋田の伝統文化の展示ブースから、県産食材をふんだんに使った総菜の販売ブースまで様々並んでいて、会場全体が「アート」として彩られています。
この催しは、東京藝術大学とJR東日本が東京・上野駅を主な会場にして行った「アートで地方創生を目指す取り組み」がもとになっています。
秋田市文化創造館の西原珉館長が東京藝大の准教授でもある縁から「秋田独自の催しができないか」と発案しました。
秋田市文化創造館 西原珉 館長
「(今の美術は)作品をつくって展示するというだけにとどまらない、人との繋がりをつくったり場をつくったり、そういう機会を何か提供する、生き方が変わるような、考え方が変わるようなチャンスを作るといったことも、美術の一部だと私は思っています。ここがそういう美術から、もしかしたら美術じゃないものまであるけれども、全体としてそういう機会になれば、それはひとつの非常に豊かな芸術文化の場所になるなと考えて」
会場では、秋田の作家手作りの雑貨やぬいぐるみの販売。
こどもたちの学びの場・遊びの場。
それに、防災について考えるブースも出展しています。
市民も、観光客も、「アート」を体感しながら秋田ゆかりの文化に触れることもできるということです。
西原 館長
「今までよくある秋田のイメージの、その一歩先に行ってほしいし、それからここに暮らす人に出会ってほしいですね。そういった場所に、出会いの場になればいいなと思っています」
秋田の文化をアートで彩る「あきた まちのえき」は、来月16日の日曜日まで開かれていて、展示内容は日々更新されることになっています。