雪の下で寝かせたニンジンの収穫が、横手市で最盛期を迎えています。
畑が適度な雪に覆われ天候に恵まれた今年は豊作で、甘くみずみずしいニンジンに育っているということです。
一面雪に覆われた畑の中で行われていたのは、ニンジンの収穫です。
横手市平鹿町浅舞の農事組合法人「豊前」は、「雪の下にんじん」の栽培に取り組んでいて、収穫が最盛期を迎えています。
しめ固まった厚い雪を重機でかきわけると、青々とした葉をつけたニンジンが姿を現しました。
温度と湿度が一定に保たれる雪は、いわば「自然の冷蔵庫」です。
雪の下で寝かせたニンジンは、より甘みを蓄えているといいます。
22日の畑の雪は、例年よりやや少ないものの、60センチほどありました。
ニンジンの甘さを引き立ててみずみずしさを保つには、十分な積雪です。
今シーズンは、種まき後の水の管理を徹底したことで、発芽が良く、さらにニンジンが成長する11月に日照時間が比較的長かったことなどから豊作になりました。
農家も胸をなでおろしています。
農事組合法人豊前 佐藤和仁さん
「ここ何年かでないくらいに順調にきれいなものが収穫量多くとれています。買い物も行ってもちょっといろいろ高くなったりとかっていうのが見えている中で、うちのニンジンは順調に作らせてもらったので、みなさんの口に手ごろなところで届くように続けていければなと思っています」
雪国あきたの気候が育む、いまが旬の「雪の下にんじん」の収穫は3月いっぱい続き、県南部のスーパーや直売所のほか、東京にも出荷されます。