県内の3つの商工会が、共同で日本最大規模の食の見本市で商品をPRすることになりました。
各地区の事業者が手がけた逸品を、秋田を切り口に売り出して、販路拡大につなげたい考えです。
共同で商品をPRするのは、男鹿市商工会と北秋田市商工会、それに、秋田市の河辺雄和商工会です。
28日は、3つの地区をオンラインでつなぐ形で記者会見が開かれ、各地区の事業者などが出席しました。
出展するのは、来月、東京の国際展示場で開かれる「第37回グルメショー春2025」です。
日本最大規模の食の見本市と言われていて、国内はもちろん、海外からもバイヤーが訪れる展示会です。
多くのバイヤーの目にとまれば、県産商品の販路拡大が見込まれます。
男鹿市商工会 鈴木康紀さん
「秋田県内の小規模事業者のきらりと光る良質な商品は、都市圏、海外のバイヤーの目を引く力のあるものばかりです。もちろん相応の成果を持ち帰り、事業者のその後の発展に資して参りましたが、いつも悩まされてきたのが、わが街・わが村というところの認知度の低さでございました」
大規模な商談会では、認知度の低さから、各地域で生まれた商品の売り込みがなかなかうまくいかない現状がありました。
そこで、去年、男鹿市商工会と北秋田市商工会が共同で商品をPRしたところ、一定の手ごたえを感じたといいます。
今回は新たに河辺雄和商工会が加わり、さらに協力を深めました。
グルメショーには、3つの地区の15の事業者が手がけた逸品が並びます。
秋田市雄和の会社が作った「クリティー」という商品は、仙北市の特産「西明寺栗」の廃棄されてしまう皮の部分を活用して作ったお茶です。
鴨下望美アナウンサー
「すごいすっきり。でも香ばしい風味もあって飲みやすいです。なんだかクリって聞くと甘いのかなというイメージもあったんですけど、そんなことなくて、ほうじ茶とか麦茶とか茶色のお茶に近い味わいです。食事にも合いそうな気がします」
秋田市河辺で生産されている天狗味噌を使ったジェラートは、チーズを加えてバランス良く仕上げました。
鴨下アナ
「ジェラートだけど甘さがそんなになくて、クリームチーズと味噌のしょっぱみが最初にどーんとくる感じです。後味も味噌のコク・風味が口いっぱいに広がって、新しいです」
3つの地区の事業者が共同出展する「第37回グルメショー春2025」は、来月12日から3日間開かれます。