横手市で特産のいぶりがっこの出来を競う恒例の「いぶりんピック」が開かれました。
今年も生産者が工夫を凝らして漬け込んだ自慢のいぶりがっこがずらりと並びました。
パリパリとした食感と独特の香ばしい風味で、全国に多くのファンを持つ秋田の特産、いぶりがっこ。
その生産者の交流と技術の向上を目的に行われているいぶりんピックは、今年で18回目を迎えました。
天然由来の素材だけでつくる「クラシカル」と、料理などにアレンジする「フリースタイル」の2つの部門合わせて16の個人と団体から、27点が出品されました。
ダイコンをいぶす薪の種類やたるで漬け込むときの塩や米ぬかなどの量によって、生産者ごとに味や色、それに食感が異なるいぶりがっこ。
審査員はひと切れひと切れじっくりと味わいながら、味、香り、見た目、食感を採点しました。
審査員長 木村亙 山内地域局長
「みなさん工夫っていうかですね、そういうのが随所にみられるような感じがいたしました。ですので、審査もなかなか大変かなという風に思っているところです」
そして、いぶりんピックの審査の結果発表です。
「金賞、ナンバー11、髙橋朝子さん」
クラシカル部門は、地元、山内地区の髙橋朝子さん81歳が、3回目の金賞に輝きました。
クラシカル部門 金賞 髙橋朝子さん
「びっくりしました。まさかと思ってうれしかったです。やっぱり漬物は生き物だと思って、いつも神経ぴりぴりしています。1日おきぐらいちょいちょいちょいちょいスプーンでたるの味見っていうか、汁の味見をしています。元気な限り続けたいと思います。年をとってなかなか容易でなくなりましたけど、趣味と生きがいですので、頑張りたいと思います」
今年も生産者それぞれの技術と思いが込められた、多彩な味のいぶりがっこが並んだ、いぶりんピック。
主催した横手市は、今後も品質の向上と後継者の育成に努めていくことにしています。