下水道管の破損が原因とみられる埼玉の道路の陥没を受けて、県は、下水道管の緊急点検を始めました。
県は、来週中にも点検を終える予定で、必要があれば随時補修も行っていくことにしています。
5日午前、秋田市土崎地区では、県から委託を受けた業者が緊急点検に向けた準備を進めていました。
この緊急点検は、埼玉県八潮市で先月末に発生した大規模な道路の陥没を受けて行われているものです。
道路陥没の原因は、約40年使用された下水道管の破損とみられていることから、県は40年以上使われている県管理の下水道管を自主的に点検することにしました。
点検の前には、腐食の原因となる硫化水素をはじめとした有毒なガスの濃度を調べました。
北嶋大聖 記者
「下水道管に腐食がないか、本格的な調査の前に、作業員が中の安全状況を確認します」
道路から下水道管までの約8メートルの深さを降りながら、点検を進めていきます。
この日の下水道管の推移は、約10センチ。
安全に点検できるように、県が下水の流れる量を制限していました。
酸性、中性、アルカリ性の分類を示すPHは6で、基準で定められた範囲におさまっていました。
酸性に偏れば、腐食の危険性が増します。
点検対象の下水道管の長さは、約9キロ。
この場所を含む7か所で、目視によるチェックを行います。
今回の緊急点検とは別に、県は5年に一度、下水道管の定期点検を行っています。
県 下水道マネジメント推進課 村上龍巳 課長
「法定耐用年数を超えない範囲でああいった事故が起きてしまいましたので、(点検の)頻度というのは今後もうちょっと短くしていく必要があるのではないかなと」
県は、来週中にも対象の下水道管の緊急点検を終える予定で、必要があれば補修も随時行っていくことにしています。