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橋のボルトが落下し車の屋根に穴も…秋田県内 断続的に風が強まる 大雪にも十分注意を

ABS秋田放送 2025年2月6日 18時16分

強い冬型の気圧配置が続いている県内、沿岸を中心に、6日も断続的に風が強まりました。

8日にかけて、雪を伴った強い風が吹くおそれがあり、大雪にも十分注意が必要です。

土屋弘樹 記者

「午前10時ごろの大館市中心部です。雪が急に強く降ってきました。視界もかなり悪くなっています」

断続的に風が強まった県内、大館市では、午後2時半前に最大瞬間風速12.2メートルを観測しています。

吹雪で見通しが悪くなった時間があり、日中でもライトをつけて走る車がみられました。

太田朋孝 記者

「吹雪や地面から巻き上げられた雪で、かなり見通しが悪くなっています」

秋田市では、6日未明に、最大瞬間風速26.0メートルを観測しました。

このほか、にかほ市で25.5メートル、八峰町八森で23.8メートル、由利本荘市の本荘でも17.9メートルの最大瞬間風速を観測しています。

太田 記者

「由利本荘市の中心部にある橋に来ています。あちらの、真ん中あたりにある高さ50メートルほどの柱のてっぺん付近から、ボルトが落下しました。いまも、そのままの状態になっています」

強風の影響で落ちたとみられるボルト。

長さは約10センチ、直径は15ミリほどです。

由利本荘市によりますと、5日午前6時ごろ、子吉川にかかる由利橋のケーブルを保護する管と、柱を固定しているボルトが落下しました。

16本あったボルトすべてが落ちていて、このうち1本が橋の道路を走っていた車にぶつかり屋根に穴があきました。

けがをした人はいませんでした。落ちた16本のうち15本は由利本荘市が回収を終えています。

ボルトの落下を受けて、市は5日の夕方、由利橋を全面通行止めにしました。

復旧するためには、天気が回復するのに合わせて、高所作業車を手配する必要があり、現時点で通行止め解除の見通しは立っていません。

また、6日も公共交通機関に影響が出ています。

JRは、羽越線と花輪線、それに北上線で、運休や区間運休が発生しています。

空の便は、秋田空港から大阪の伊丹空港へ向かう1便が、風の影響で欠航しました。

強い冬型の気圧配置や気圧の谷の影響で、県内では沿岸を中心にこの先も雪を伴った強い風が吹くおそれがあります。

8日にかけて予想される最大瞬間風速は、沿岸で30メートルです。

また、7日夕方までの24時間降雪量は、いずれも多いところで、山沿いで50センチ、平野部で40センチで、その後も断続的に雪が降ると予想されています。

8日にかけて、大雪による交通への影響や、建物への被害に十分注意が必要です。

また大気の状態が非常に不安定になるため天気の急変にも注意してください。

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