【AFP=時事】男子テニスのラファエル・ナダル(スペイン)が19日、母国スペインのマラガで行われた国別対抗戦デビスカップで現役生活に幕を下ろした。ナダルは四大大会(グランドスラム)通算22勝のうち14勝を全仏オープンで挙げ、2005年の大会初出場以来112勝4敗、決勝では無敗という驚異的な強さを誇った。ここでは、ナダルが戦った過去14回の全仏オープン決勝を振り返る。
2005年:マリアノ・プエルタ(アルゼンチン) 6-7、6-3、6-1、7-5
ナダルはわずか19歳で優勝を果たし、1989年に17歳で同大会を制したマイケル・チャン以降では最年少の男子シングルスのグランドスラム覇者となった。初出場での全仏制覇は、1982年のマッツ・ビランデル以来。対戦相手のプエルタは、決勝後の薬物検査で陽性となり、8年間の出場停止処分を科された(後に処分は2年間に軽減)。
2006年:ロジャー・フェデラー(スイス) 1-6、6-1、6-4、7-6
ナダルはグランドスラム決勝で初めてフェデラーに勝利した選手になり、フェデラーの「ノン・カレンダー・イヤー・グランドスラム(シーズンをまたいでの四大大会4連勝)」の夢を打ち砕いた。また、この試合でクレー60連勝を達成した。
2007年:ロジャー・フェデラー 6-3、4-6、6-3、6-4
21歳になったナダルは、この優勝で1980年のビョルン・ボルグ以来となる全仏3連覇を達成した。
2008年:ロジャー・フェデラー 6-1、6-3、6-0
ナダルは最大のライバルであるフェデラーを相手に、グランドスラムでは自身最悪の敗戦を味わわせた。大会初戦から1セットも落とさずに全仏オープンを制すのは、オープン化後ではイリ・ナスターゼとボルグに次ぐ3人目の快挙だった。
2010年:ロビン・ソデルリング(スウェーデン) 6-4、6-2、6-4
2009年の全仏でソデルリングに敗れていたナダルだったが、この勝利で雪辱を果たした。この大会も2008年大会と同じ1セットも失わない完全優勝。2009年7月以来の世界ランキング1位にも返り咲いた。
2011年:ロジャー・フェデラー 7-5、7-6、5-7、6-1
ナダルはボルグに並ぶ6回目の全仏制覇を果たし、グランドスラム通算10勝目を挙げた。敗れたフェデラーも、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を退け、ジョコビッチの連勝を43で止めた。
2012年:ノバク・ジョコビッチ 6-4、6-3、2-6、7-5
ナダルはボルグを上回り全仏の歴代最多優勝者となり、グランドスラム4大会連続優勝を狙ったジョコビッチの前に立ちはだかった。雨の影響で決着は月曜日にもつれ込み、深夜に試合中断が決まった時点で第4セットを1ブレークアップでリードしていたジョコビッチにとっては、厳しい結果になった。
2013年:ダビド・フェレール(スペイン) 6-3、6-2、6-3
フェレールとのスペイン勢対決に快勝し、8回目の全仏制覇を果たしたナダルだが、そこまでの道のりは決して楽なものではなく、ジョコビッチと対戦した準決勝は4時間37分に及ぶ激闘だった。
2014年:ノバク・ジョコビッチ 3-6、7-5、6-2、6-4
気温30度を超えるうだるような暑さの中、ナダルは9回目の全仏決勝で9勝目を飾るとともに、グランドスラム通算14勝目を挙げた。この優勝は、ナダルにとってクレーコート45個目のタイトルだった。
2017年:スタン・ワウリンカ(スイス) 6-2、6-3、6-1
31歳のナダルは、自身の最多記録を更新する10度目の全仏優勝を果たすと同時に、グランドスラムの優勝回数を15に伸ばした。一つのグランドスラム大会で10度の優勝を飾るのは男子では史上初。この決勝の失ゲーム6は、フェデラーと対戦した2008年大会での同4に次いで少なく、一方的な内容となった。
2018年:ドミニク・ティエム(オーストリア) 6-4、6-3、6-2
ナダルはティエムに完勝を収め、グランドスラム通算17勝目を挙げた。だが、第3セットには指のけがの治療を必要とする場面もあり、最後はハラハラする展開だった。
2019年:ドミニク・ティエム 6-3、5-7、6-1、6-1
ナダルは第2セットを落としたが、第3、4セットは圧倒し、2年連続でティエムを下した。これで全仏オープン通算12勝目とし、大会での通算戦績を93勝2敗に更新した。
2020年:ノバク・ジョコビッチ 6-0、6-2、7-5
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、大会は例年より4か月遅れで開催された。無観客で行われた決勝で、ナダルはジョコビッチに圧勝し、全仏オープン通算13勝目を記録。グランドスラム通算20勝で並ばれることになったフェデラーからも「スポーツ界における最大の偉業の一つ」と称賛された。
2022年:キャスパー・ルード(ノルウェー) 6-3、6-3、6-0
この年のナダルは全豪オープンで2度目の優勝を果たすも、全仏は左足のけがで出場が危ぶまれていた。それでも、フェリックス・オジェ・アリアシム(カナダ)やジョコビッチとの厳しい試合を乗り越えると、決勝ではルードに何もさせずに完勝し、大会史上最年長となる36歳で栄冠に輝いた。この勝利で全仏オープンでは通算112勝3敗となった。
【翻訳編集】AFPBB News
2005年:マリアノ・プエルタ(アルゼンチン) 6-7、6-3、6-1、7-5
ナダルはわずか19歳で優勝を果たし、1989年に17歳で同大会を制したマイケル・チャン以降では最年少の男子シングルスのグランドスラム覇者となった。初出場での全仏制覇は、1982年のマッツ・ビランデル以来。対戦相手のプエルタは、決勝後の薬物検査で陽性となり、8年間の出場停止処分を科された(後に処分は2年間に軽減)。
2006年:ロジャー・フェデラー(スイス) 1-6、6-1、6-4、7-6
ナダルはグランドスラム決勝で初めてフェデラーに勝利した選手になり、フェデラーの「ノン・カレンダー・イヤー・グランドスラム(シーズンをまたいでの四大大会4連勝)」の夢を打ち砕いた。また、この試合でクレー60連勝を達成した。
2007年:ロジャー・フェデラー 6-3、4-6、6-3、6-4
21歳になったナダルは、この優勝で1980年のビョルン・ボルグ以来となる全仏3連覇を達成した。
2008年:ロジャー・フェデラー 6-1、6-3、6-0
ナダルは最大のライバルであるフェデラーを相手に、グランドスラムでは自身最悪の敗戦を味わわせた。大会初戦から1セットも落とさずに全仏オープンを制すのは、オープン化後ではイリ・ナスターゼとボルグに次ぐ3人目の快挙だった。
2010年:ロビン・ソデルリング(スウェーデン) 6-4、6-2、6-4
2009年の全仏でソデルリングに敗れていたナダルだったが、この勝利で雪辱を果たした。この大会も2008年大会と同じ1セットも失わない完全優勝。2009年7月以来の世界ランキング1位にも返り咲いた。
2011年:ロジャー・フェデラー 7-5、7-6、5-7、6-1
ナダルはボルグに並ぶ6回目の全仏制覇を果たし、グランドスラム通算10勝目を挙げた。敗れたフェデラーも、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を退け、ジョコビッチの連勝を43で止めた。
2012年:ノバク・ジョコビッチ 6-4、6-3、2-6、7-5
ナダルはボルグを上回り全仏の歴代最多優勝者となり、グランドスラム4大会連続優勝を狙ったジョコビッチの前に立ちはだかった。雨の影響で決着は月曜日にもつれ込み、深夜に試合中断が決まった時点で第4セットを1ブレークアップでリードしていたジョコビッチにとっては、厳しい結果になった。
2013年:ダビド・フェレール(スペイン) 6-3、6-2、6-3
フェレールとのスペイン勢対決に快勝し、8回目の全仏制覇を果たしたナダルだが、そこまでの道のりは決して楽なものではなく、ジョコビッチと対戦した準決勝は4時間37分に及ぶ激闘だった。
2014年:ノバク・ジョコビッチ 3-6、7-5、6-2、6-4
気温30度を超えるうだるような暑さの中、ナダルは9回目の全仏決勝で9勝目を飾るとともに、グランドスラム通算14勝目を挙げた。この優勝は、ナダルにとってクレーコート45個目のタイトルだった。
2017年:スタン・ワウリンカ(スイス) 6-2、6-3、6-1
31歳のナダルは、自身の最多記録を更新する10度目の全仏優勝を果たすと同時に、グランドスラムの優勝回数を15に伸ばした。一つのグランドスラム大会で10度の優勝を飾るのは男子では史上初。この決勝の失ゲーム6は、フェデラーと対戦した2008年大会での同4に次いで少なく、一方的な内容となった。
2018年:ドミニク・ティエム(オーストリア) 6-4、6-3、6-2
ナダルはティエムに完勝を収め、グランドスラム通算17勝目を挙げた。だが、第3セットには指のけがの治療を必要とする場面もあり、最後はハラハラする展開だった。
2019年:ドミニク・ティエム 6-3、5-7、6-1、6-1
ナダルは第2セットを落としたが、第3、4セットは圧倒し、2年連続でティエムを下した。これで全仏オープン通算12勝目とし、大会での通算戦績を93勝2敗に更新した。
2020年:ノバク・ジョコビッチ 6-0、6-2、7-5
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、大会は例年より4か月遅れで開催された。無観客で行われた決勝で、ナダルはジョコビッチに圧勝し、全仏オープン通算13勝目を記録。グランドスラム通算20勝で並ばれることになったフェデラーからも「スポーツ界における最大の偉業の一つ」と称賛された。
2022年:キャスパー・ルード(ノルウェー) 6-3、6-3、6-0
この年のナダルは全豪オープンで2度目の優勝を果たすも、全仏は左足のけがで出場が危ぶまれていた。それでも、フェリックス・オジェ・アリアシム(カナダ)やジョコビッチとの厳しい試合を乗り越えると、決勝ではルードに何もさせずに完勝し、大会史上最年長となる36歳で栄冠に輝いた。この勝利で全仏オープンでは通算112勝3敗となった。
【翻訳編集】AFPBB News