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クリミアにATACMSで攻撃か、4人死亡 ロシア、米を非難

AFPBB News 2024年6月24日 11時51分

【AFP=時事】ロシアが2014年に併合したウクライナ・クリミア(Crimea)半島で23日、民間人で賑(にぎ)わうセバストポリ(Sevastopol)の海岸上空でミサイルが爆発し、子ども2人含む4人が死亡、100人以上が負傷した。ロシアは今回使用されたのは米国製長距離地対地ミサイル「ATACMS (エイタクムス)」だったと主張、責任は米国にもあると非難した。


 ロシアが任命した地元当局者によると、海岸でくつろいでいた人々を爆発で飛び散った破片が襲った。


 ロシア国防省は、使われたのは米国がウクライナに供与したATACMSだと主張。米国とウクライナには「平和に暮らす住民に対する意図的なミサイル攻撃の責任」があると非難した。


 セバストポリ特別市のミハイル・ラズボジャエフ(Mikhail Razvozhayev)市長は、攻撃を受けたのは砂浜が広がり、ホテルが立ち並ぶ地区で、151人が治療を必要とする傷を負い、うち82人が入院したと発表した。


 セバストポリにはロシアの海軍基地があり、ウクライナはこれまでも同市を攻撃対象としてきたが、死者が出るのはまれ。


 ソーシャルメディアに投稿された動画には、爆発が起きて逃げ出す人々や、水着のまま担架で運ばれる人々が映っている。AFPは動画が本物かは確認できていない。


 現時点で、米国とウクライナは今回の攻撃についてコメントしていない。


 ロシア国防省は、ウクライナは「米国が供与した、クラスター弾搭載のATACMS戦術ミサイルを使って民間インフラにテロ攻撃」を仕掛けたと発表。発射された5発のうち4発は撃墜したが、1発が迎撃され軌道を変え、セバストポリの「上空で弾頭が爆発した」と明かした。


 その上で、「米国製ATACMSの全攻撃ルートは米国の偵察衛星で収集された情報に基づき米国の担当者が入力したもの」だと指摘。「そうした行為に対応しないわけにはいかない」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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