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格安の土地販売に応募殺到 1平方m当たり15円 スウェーデン

AFPBB News 2024年7月2日 18時22分

【AFP=時事】スウェーデン西部の町が土地1平方メートル当たり1クローナ(約15円)で30区画を売り出したところ、世界中から希望が殺到したため、販売中止を余儀なくされた。町長が1日、AFPの取材に述べた。


 土地が売りに出されているのは人口約5000人の町、ヨテンネ(Gotene)。30区画の土地(面積は7〜1200平方メートル)は何十年も前から放置されていたもので、人口密度が低い地域に住宅を増やし、地域の発展につなげることが目的とヨハン・モンソン(Johan Mansson)町長は説明した。


「土地を売り出したのは4月中旬。少しクレイジーなアイデアで、正直に言うと、ジョークのようなマーケティングだった」とモンソン氏は話した。


 購入条件は2年以内に区画内に家を建てること。また、建築許可に3万クローナ(約46万円)、水道を引くのに17万クローナ(約260万円)、電気代に4万クローナ(約61万円)、インターネット回線導入費用に3万クローナなど追加費用もかかる。


 売り出し開始後から数週間で3区画が売れたが、6月後半に地元のテレビ局に報じられてからは応募が雪だるま式に増えている。国内で複数メディアに取り上げられ、「ティックトック(TikTok)に動画が投稿されてからは、この町と格安区画のことが数百万人に知られることとなった。


 さらに、二つの英語メディアに取り上げられたことで、「世界中に大々的に」知られるようになったとモンソン氏は言う。


 それ以降、自治体には購入希望者からの電子メールや電話が殺到。すべての申し込み内容を検討するため、販売停止を余儀なくされた。


 8月7日に販売再開を予定しているが、今後は競売の形式が取られることになるという。

【翻訳編集】AFPBB News

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