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EUROで極右的なジェスチャー、トルコ代表DF2試合出場停止に

AFPBB News 2024年7月6日 13時4分

【AFP=時事】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)の試合中に極右的なジェスチャーを行ったとして、トルコ代表のDFメリヒ・デミラル(Merih Demiral)が5日、欧州サッカー連盟(UEFA)から2試合の出場停止処分を科され、オランダとの準々決勝に出場できなくなった。


 2日に行われた決勝トーナメント1回戦でトルコは2-1でオーストリアに勝利を収めたが、この試合で2得点を挙げたデミラルは、2点目のセレブレーションでトルコの極右団体「灰色の狼(Grey Wolves)」に関連するとみられるジェスチャーを示した。


 UEFAは声明で、デミラルが処分を科された理由について「適切な振る舞いに関する基本ルールに違反し、スポーツイベントを使って無関係の意思表示を行い、サッカーという競技の信用を損ねた」と説明した。


 6日に行われるオランダとの準々決勝でトルコが勝利した場合、デミラルはイングランドとスイスの勝者と対戦する準決勝にも出られなくなる。


 この問題で大会開催国ドイツとの間に外交的な対立が引き起こされたことを受け、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は、ベルリンのオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で行われる準々決勝に出席することになった。これに先立ちトルコでは3日、デミラルの問題ジェスチャーへの政治的な反応をめぐって、ドイツ大使が召還された。


 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)でプレー経験があり、現在はサウジアラビア1部リーグのアル・アハリ(Al-Ahli Saudi SC)に所属する26歳のデミラルは、自身のジェスチャーについて、「トルコのアイデンティティー」に関連しているとし、「隠されたメッセージ」は何もなかったと主張している。

【翻訳編集】AFPBB News

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