豪シドニー火災、子ども3人死亡 救助妨害した父親逮捕

【AFP＝時事】豪シドニー西部ララーパーク（Lalor Park）の住宅で7日早朝、火災が発生し、この家に住む一家の子ども3人が死亡した。ニューサウスウェールズ（New South Wales）州警察は、警官の救助活動を妨害しようとしたとして、父親（28）を逮捕した。家庭内暴力が絡んだ殺人として捜査が進められている。


　火災発生当時、家の中には父親とパートナーの女性（29）の他、7人の子どもがいた。子どものうち、3歳と6歳の男児2人と、10か月の女児が死亡した。


　警察によると、4～11歳の子ども4人と女性は病院で治療を受けており、全員回復が見込まれている。


　一方、父親は警察の監視の下、病院で人工的に昏睡（こんすい）状態に置かれているという。


　捜査関係者によると、父親は子どもたちの死への関与が疑われている。また、「火災が起きている家屋に子どもたちを閉じ込めようとした」と述べた。


　オーストラリアでは今年、暴力によって死亡する女性が急増しており、また注目を集めるような事件が相次いでいる。こうした事態を受け、アンソニー・アルバニージー（Anthony Albanese）首相は、家庭内暴力は「国家的な危機」だと表現した。

【翻訳編集】AFPBB News