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トランプ氏、銃撃後初の選挙集会 担当医「傷は順調に治癒」

AFPBB News 2024年7月21日 12時39分

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は20日、中西部ミシガン州グランドラピッズ(Grand Rapids)で、暗殺未遂事件後初の選挙集会に臨んだ。自身が民主主義に対する脅威であるとの懸念を否定し、「私は先週、民主主義のために弾丸を浴びた」と誇らしげに語った。


 トランプ氏は約1万2000人の支持者を前に、「私は過激派ではまったくない」と強調。トランプ氏に近い人物らが作成したマニフェストで、権威主義的な右派の要望リストだとされている「プロジェクト2025」への関与を否定した。


 熱はこもっていたが、いつも通り冗漫な演説の中でトランプ氏は、移民に対する自身の強硬な見解を説明。一方で、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は「鉄拳で14億人を統制」しているなどと、外国の専制主義的な指導者への憧れを表明した。


 集会には副大統領候補のJ・D・バンス(JD Vance)上院議員も初めて参加した。オハイオ州選出の同氏は、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンなど重要な激戦州での勝利に貢献すると期待されている。


 トランプ氏はこの日、暗殺未遂事件で負傷した右耳上部を肌色のばんそうこうで覆っていた。


 元大統領専属医のロニー・ジャクソン(Ronny Jackson)下院議員は同日、トランプ氏の傷の詳細をソーシャルメディアで明らかにした。


 事件当日の夜からトランプ氏の耳の治療を担当するジャクソン氏によると、弾丸の軌道はトランプ氏の頭部からわずか6.35ミリしか離れていなかった。傷は幅2センチで、耳の軟骨表面まで達していた。最初は大量の出血があり、その後耳の上部全体が腫れたという。


 出血は続いているものの、腫れは引き、傷は「順調に治癒し始めている」として、縫合の必要もなかったと述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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