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中・ウクライナ外相対談、和平案めぐり意見交換 北京

AFPBB News 2024年7月24日 18時55分

【AFP=時事】中国の王毅(Wang Yi)外相は24日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相と南部広州(Guangzhou)市で会談し、和平案を模索した。


 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、中国を訪問したウクライナ高官はクレバ氏が初めて。中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官によると、両者は「ウクライナ危機について意見交換」を行った。


 毛氏はまた「条件と機はまだ熟していないが、中国は平和に貢献するすべての努力を支持し、停戦と和平交渉再開に向けて建設的な役割を果たし続けたい」と述べた。


 クレバ氏も声明で、ウクライナも「平和、復興、発展の道を歩みたい」「これらは両国が共有する戦略的優先事項だと確信している」と応じた。その上で「ロシアの侵略が平和を破壊し、発展を遅らせている」と付け加えた。


 ウクライナ紛争をめぐり中国は、西側諸国とは異なり中立的立場を取っているとし、どちらの側にも致命的な支援は行っていないと主張している。だが、中国は政治的・経済的にロシアと親密な同盟関係にあり、北大西洋条約機構(NATO)加盟国からは「紛争の決定的な支援者」だと非難されている。


 先月、ウクライナが提唱する和平案を協議するためにスイスで開催された「平和サミット」にも中国は参加しなかった。サミットにロシアが招待されなかったことへの抗議だった。


 このサミットでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は中国に対し、和平案の協議に真剣に関わってほしいと呼び掛けていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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