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イスラエル、報復誓う ゴラン高原ロケット攻撃

AFPBB News 2024年7月29日 10時3分

【AFP=時事】イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は28日、同国が占領するゴラン高原(Golan Heights)のマジャルシャムス(Majdal Shams)で若者12人が死亡したロケット弾攻撃を受けて、「敵に大きな打撃を与える」と誓った。


 イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)はイスラエル軍の拠点を頻繁に攻撃しており、イスラエルは今回使われたロケット弾「ファラク1(Falaq 1)」もヒズボラが発射したものだと主張している。


 ヒズボラは関与を否定する一方、同種のロケット弾1発を27日にゴラン高原のイスラエル軍拠点に向けて発射したとしている。


 この拠点とマジャルシャムスは2.4キロしか離れておらず、精度が低いロケット弾の場合、「誤差の範囲内」にあると指摘する専門家もいる。


 イランはイスラエルに対し、レバノンで新たな「冒険」に出るなら「予見し得ない結果」を招くことになると警告した。


 一方、イスラエル軍は28日、「レバノン深奥部と南部」のヒズボラの標的を攻撃したと発表した。


 レバノンの治安筋はAFPに、イスラエル軍のドローンが東部の村タライヤ(Taraiyya)に向けてミサイル2発を発射し、格納庫と民家各1棟が破壊されたと話した。死者は出なかった。


 マジャルシャムスでは27日、ロケット弾がサッカー場に着弾し、現地当局によると10歳から16歳の若者が死亡した。イスラエル警察によると、11歳の少年の行方が今も確認できていない。


 イスラエルは1967年にシリア領のゴラン高原を占領。マジャルシャムスには主にアラビア語話者のドルーズ派が住んでおり、多くはイスラエル国籍を受け入れていない。


 AFPの集計によると、昨年10月以降のイスラエル・レバノン国境越しの攻撃では、レバノン側で少なくとも527人が死亡している。このうち多くはヒズボラなどの戦闘員だが、少なくとも104人は民間人だった。


 イスラエル軍によると、同国側では北部で兵士22人と民間人24人が死亡している。

【翻訳編集】AFPBB News

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