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新型コロナ、超過死亡数に依然影響 豪報告

AFPBB News 2024年7月29日 16時38分

【AFP=時事】オーストラリアの専門家団体は29日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の余波により、同国の死亡率が依然、通常平均を上回っていると指摘した。専門家らは今後数年間、この傾向が続くと予測している。


 数理業務専門家団体・豪アクチュアリー会(Actuaries Institute of Australia)によると、同国の昨年の死者数は予想を5%上回り、超過死亡数8400人だった。


 この超過死亡率は、新型コロナのパンデミック(世界的な流行)以前よりも依然、高水準だという。


 同国で昨年、新型コロナが直接の原因で死亡した人は約4600人で、死因としては第9位だった。


 一方、新型コロナが直接の死因ではない超過死亡は、特に75歳以上で「顕著」だった。過去の感染や、新型コロナ流行が引き起こした定期受診の中断、緊急医療の遅れ、未診断のコロナ感染などにより、心臓病や脳卒中、糖尿病、認知症などの関連リスクが上昇し、通常よりも死亡率が高くなった可能性が指摘されている。


 超過死亡率は一昨年からは低下しているものの、豪アクチュアリー会では「今後数年間は、COVID-19が直接的な死因として、あるいは心臓病など他の死因に寄与する要因として、超過死亡を引き起こす可能性が高いと考えられる」としている。

【翻訳編集】AFPBB News

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