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逮捕の反捕鯨団体創設者「後悔していない」

AFPBB News 2024年7月31日 8時54分

【AFP=時事】デンマーク自治領グリーンランドで今月逮捕された反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」の創設者、ポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者(73)について、同団体のフランス支部長は30日、日本に身柄を引き渡される可能性があるが、「彼は後悔していない」と述べた。


 シー・シェパードのラミヤ・エセムラリ(Lamya Essemlali)仏支部長は29日にグリーンランドの政庁所在地ヌーク(Nuuk)で勾留されているワトソン容疑者とワトソン容疑者と面会した後、声明を発表。「ポールは元気だ。彼は後悔していない」と述べた。


 デンマーク当局は21日、日本の要請を受けて国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が2012年に発行した「赤手配書」に基づき、ワトソン容疑者を逮捕した。ICPOは当時、2010年に南極海で日本の捕鯨船に傷害や器物損壊などを行った容疑で同国に指名手配されたと説明していた。


 勾留期間は8月15日までで、この間にデンマーク法務省は引き渡しの是非を判断する必要がある。


 仏大統領府(エリゼ宮、Elysee Palace)は23日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が、ワトソン容疑者の身柄を日本に引き渡さないようデンマーク当局に強く求めていると明らかにした。同容疑者は米、カナダの国籍を持つが、この1年はフランスに住んでいた。


 フランスでは、釈放を働き掛けるようマクロン氏に求めるオンライン署名が8日間で約67万筆を集めている。


 シー・シェパード仏支部は30日、デンマークのメッテ・フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相に対し、身柄を日本に引き渡さないよう求める新たなオンライン署名を開始したと発表。同日夕方時点で1万3000筆近くを集めている。

【翻訳編集】AFPBB News

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