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オオカミに注意 「憂慮すべき」接触相次ぐ オランダ

AFPBB News 2024年8月1日 15時36分

【AFP=時事】オランダ中部の森でオオカミとの「憂慮すべき」接触事案が続いており、当局は7月31日夜、子ども連れの訪問者に森に近づかないよう注意を促した。


 31日朝にはユトレヒト(Utrecht)の東方約16キロのアウスタリッツ(Austerlitz)村付近で、オオカミとみられる「大きな動物」に子どもが倒された。子どもにけがはなかった。


 森が広がっているこの地域では、ハイキングやサイクリング、ランニングなどを楽しむ人も多い。


 7月中旬には同じ地域で少女が野生動物にかまれている。DNA分析の結果、かんだのはオオカミであることが確認された。


 相次ぐオオカミとの接触を受け、ユトレヒト州では、森へ行く際には「十分な注意が必要」とし、また「幼い子どもを連れて一帯の森に行かない」よう勧告した。


 7月初旬には、飼い犬がオオカミに殺されたとの通報もあった。当局は、同一の個体が関係しているとみている。


 オランダでは2015年に再確認されるまで、約150年間オオカミの目撃例がなかった。以降、数十頭が目撃されているが一般的には人間を避ける傾向がある。


 一連の接触事案を受け、州当局は射殺許可について準備を進めている。また、オオカミに遭遇した際の対処法としては「走って逃げず、自分を大きく見せ、体を動かしたり、音を立てたりし、ゆっくり後ずさりすること」としている。

【翻訳編集】AFPBB News

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