Infoseek 楽天

イラン、欧米の「自制」呼び掛けを拒否 対イスラエル報復宣言めぐり

AFPBB News 2024年8月13日 18時24分

【AFP=時事】イランの首都テヘランで先月起きた、イスラム組織ハマス(Hamas)の最高幹部イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)政治局長の暗殺をめぐり、米国など西側諸国は12日、イスラエルの仕業だとして報復を宣言しているイランに「自制」を求めた。イランは13日、この呼び掛けに対し、拒否するとの声明を発表した。


 英国、フランス、ドイツ、イタリア、米国は12日に発表した共同声明で、「われわれはイランに対し、イスラエルに対する軍事攻撃の脅威を取り下げるよう求めると同時に、そうした攻撃が実行された場合に起こり得る地域の安全保障への深刻な影響について議論した」と述べた。


 イラン外務省のナセル・カナニ(Nasser Kanani)報道官は、これに対する声明を発表し、「フランス、ドイツ、英国の声明は、シオニスト政権(イスラエル)の国際犯罪に何の異議も唱えず、厚かましくもイランに対し、主権と領土の一体性を侵害した政権に対する抑止行動を取らないよう求めている」と述べた。


 さらに、「そのような要求は政治論理を欠き、国際法の原則とルールに反しており、イスラエルへの公的かつ実質的な支持を意味する」と強く非難した。


 イランとその同盟国は、ハニヤ氏が7月31日にマスード・ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領の就任式に出席するためテヘランを訪れた際に暗殺されたことについてイスラエルを非難しているが、イスラエル政府はこの件についてコメントしていない。


 西側の外交官らは、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するハマスとイスラエルの紛争ですでに緊張が高まっている中東で、大規模な紛争への発展を回避するために奔走している。

【翻訳編集】AFPBB News

この記事の関連ニュース