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ガザ死者4万人超に、国連人権トップ「悲惨な節目」

AFPBB News 2024年8月16日 12時41分

【AFP=時事】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のボルカー・ターク(Volker Turk)高等弁務官は15日、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に対する10か月に及ぶ攻撃による死者数が4万人という「悲惨な節目」を迎えたと嘆き、イスラエル軍が「交戦規則」を破っていると非難した。


 ガザ紛争は昨年10月、同地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエルに奇襲を仕掛けたことから始まったが、ターク氏は急増するガザの死者数について責任はイスラエルにあると非難した。


 ガザの保健当局は14日、紛争による死者は少なくとも4万5人、負傷者は9万2401人に上っていると発表した。死者について民間人と戦闘員の内訳は公表していない。


 ターク氏は「きょうは世界にとって悲惨な節目の日だ」とする声明を発表。「死者の大半は女性と子どもだ。この想像を絶する状況の主たる原因は、イスラエル国防軍が繰り返し交戦規則を破っていることにある」とし、同軍による「住宅、病院、学校、礼拝所の破壊の規模は極めて衝撃的だ」と述べた。


 またOHCHRでは、ハマスを含むパレスチナ武装勢力およびイスラエル軍の双方による国際人道法の「重大違反」を記録していると述べた。


 さらにターク氏は即時停戦と、ガザで拘束されているイスラエル人人質および「恣意(しい)的に拘束されている」パレスチナ人の解放を改めて呼び掛けた。

【翻訳編集】AFPBB News

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