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元人質のイスラエル人女性「毎晩が最後の夜だと思った」 都内

AFPBB News 2024年8月21日 17時43分

【AFP=時事】パレスチナ自治区のイスラム組織ハマス(Hamas)による昨年10月の奇襲で人質として拉致され、今年6月に救出されたイスラエル人女性ノア・アルガマニ(Noa Argamani)さん(26)が20日、訪問中の東京都内で先進7か国(G7)の大使らと面会した。アルガマニさんは拘束中、「毎晩が最後の夜だと思っていた」と述べ、大使らに人質の早期救出を訴えた。


 父親と共に来日しているアルガマニさんは昨年10月7日、イスラエル南部を越境攻撃したハマスに拘束された人質251人の一人。ネゲブ砂漠(Negev Desert)で開催されていた音楽フェスティバル「スーパーノバ(Supernova)」の会場から連れ去られた。


 インターネット上で拡散した動画には、バイクの後部座席に乗せられたアルガマニさんが「殺さないで!」と叫ぶ様子が捉えられていた。また交際相手でエンジニアのアビナタン・オルさんが別途、拉致される様子も映っていた。


 アルガマニさんはハマスによる拘束下で「毎晩、眠りにつくたびに、これが人生最後の夜かもしれないと思っていた」「救出されるまで、自分がまだ生きているとは信じられなかった」と述べ、大使らに「そして今、皆さんと一緒に座っているこの瞬間、ここにいること自体が奇跡です」と語った。


 アルガマニさんは6月8日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)中部ヌイセラト(Nuseirat)の避難民キャンプから、他の人質3人とともに救出された。


 人質251人のうち、105人が今もガザ地区内で拘束されている。イスラエル軍は、そのうち34人はすでに死亡したとみている。


 アルガマニさんは「私のボーイフレンドのアビナタンはまだそこにいる。手遅れになる前に人質を連れ戻さなければならない。これ以上の犠牲者が出てはいけない」と語った。

【翻訳編集】AFPBB News

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