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京都国際が甲子園優勝、韓国大統領が祝辞 ネットでは中傷も

AFPBB News 2024年8月24日 11時47分

【AFP=時事】全国高校野球選手権大会の決勝で23日、在日韓国人学校を前身とする京都国際(京都)が2対1で関東第一(東東京)を下して初優勝したのを受け、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)大統領が祝意を表した。


 尹氏はフェイスブックへの投稿で「奇跡のような快挙は、在日同胞に誇りと勇気を与えた」と称賛。「野球を通じて韓日両国がいっそう親密になれることを願う」と続けた。


 今大会で京都国際は快進撃を続け、勝利するたびに韓国語の校歌が流れたことで注目を集めた。一方で、毎年大勢が観戦する日本の高校野球大会への参加資格はないとの誹謗(ひぼう)中傷も浴びせられた。


 京都国際は1947年、在日朝鮮人(後に在日韓国人)向けの「京都朝鮮中学」として開校した。現在の生徒と野球部員のほとんどは日本人だが、同校の伝統は日韓両国の韓国人にとって誇りの源となっている。


 在日本大韓民国民団(韓国民団)は談話文を発表し、「さまざまな批判がある中、大多数の野球を愛する日本社会の人々の思いも背負って、堂々と韓国語の校歌を歌う姿が全国に流れたことは我々在日同胞に勇気と力を与えてくれました」「同胞の心を一つに、韓日の懸け橋にもなった京都国際の皆様に在日同胞の総意として今一度祝福の言葉を送ります」と表明した。


 同校の優勝を受け、日本のネット上では国粋主義的な声も上がっている。


 あるX(旧ツイッター)ユーザーは、「京都国際高校の高野連(高校野球連盟)からの除名を求めます」と投稿。


 別のユーザーは「日本の100年の歴史ある甲子園に韓国語の校歌が流れるのが本当に嫌」と不満をあらわにした。

【翻訳編集】AFPBB News

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