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ジョコがシナーの薬物騒動に言及 「明確なプロトコル」必要

AFPBB News 2024年8月25日 16時1分

【AFP=時事】男子テニス、世界ランキング1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が、薬物検査で2回陽性になりながら出場停止処分を免れたことについて、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が24日、「標準化した明確なプロトコル」が必要だと話した。


 連覇の懸かる全米オープン(US Open Tennis Championships 2024)に向けた会見に臨んだジョコビッチは、シナーの件で透明性が欠けていたことを嘆く選手たちの意見には一理あると話している。


 四大大会(グランドスラム)24勝を誇るジョコビッチは「選手たちがフラストレーションを感じているのは理解できる。一貫性が欠けているからだ」と話し、「僕の理解では、彼のケースは発表された時点で基本的に解決済みだった。しかし(陽性の)知らせが本人とチームにもたらされてから5、6か月がたっているはずだ」と続けた。


「だからシステムに多くの問題がある。標準化した明確なプロトコルが欠けている。人によって扱いが違うのではないかと疑問に思う選手がたくさんいるが、その気持ちは分かる」


 一部の選手は、シナーが世界ランクを理由に特別扱いを受けたのではないかと示唆し、潔白を証明するための調査の間、暫定的な資格停止を受けなかったのはなぜかと話している。シナー本人は23日、自分も他の選手と同じ扱いを受け、実際には数日の暫定資格停止を受けていたと話したが、その事実は公表されなかった。


 ジョコビッチは、今回の件はプロテニス選手協会(PTPA)の必要性を示す格好の例だと話している。PTPAは選手の声が届きやすくするため、ジョコビッチが創設に関わった組織。ジョコビッチは、選手間に経済的な能力の違いがあり、シナーのように高額かつ優秀な法務チームを雇えることができる選手は今回のように公にされずに解決できる可能性があるのかもしれないと指摘している。

【翻訳編集】AFPBB News

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