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山火事との「戦争」宣言 ブラジル・サンパウロ州

AFPBB News 2024年8月26日 14時2分

【AFP=時事】ブラジル南東部サンパウロ(Sao Paulo)州で山火事が広がっている。25日にはマリナ・シルバ(Marina Silva)環境相が、「火事との戦争」を宣言した。出火原因としては放火の可能性も取りざたされている。


 この日の緊急閣議後、シルバ環境相は「戦争」を宣言。また、連邦警察が広範な被害をもたらした今回の「異常事態」について捜査していると述べた。


 ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は、X(旧ツイッター)に動画を投稿。「これまでに雷による発火は確認されていない。これは、何者かが人為的に火をつけたことを示している」と述べた。


 サンパウロ州のタルシジオ・デフレイタス(Tarcisio de Freitas)知事は、45の自治体に非常事態を宣言した。また、火をつけた疑いで2人が逮捕されたと明かした。


 サンパウロ州の人口は約4400万人で、ブラジルの州の中で最大。


 ルラ大統領は、全国ですでに消防士3000人が山火事などの対応に当たっているとした上で、各州に連邦レベルの支援を約束した。


 消火活動には軍用機も投入。最大1万2000リットルの水を火災現場に投下できる、エンブラエルKC390(Embraer KC-390)の改造型1機も含まれている。


 同機は、現在深刻な危険に直面している自治体の一つで、サンパウロ市から約300キロ離れた人口70万人の都市、リベイランプレト(Ribeirao Preto)に派遣された。


 ただ、シルバ氏は、同機は「煙の濃度が高過ぎたため飛行できなかった」と明かし、状況の深刻さを訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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